MEO対策(Googleビジネスプロフィール) マーケティング全般

サイテーション対策がMEO対策に効果があると聞きました。本当なのでしょうか?

Q.サイテーション対策がMEO対策に効果があると聞きましたが、何をすればよいでしょうか?

A.オフラインやWeb上で、どれだけビジネス名や会社名が紹介されているかといった、知名度を上げることが重要です。

サイテーション対策は、MEO対策の中で重要度が高いわけではありません。影響力としては、ローカルSEOに関する機関が発表したデータからお伝えすると、約7%と言われています。

ただ、Googleビジネスプロフィールの対策や口コミレビューの対策、WebサイトのSEO対策、外部リンク対策などを、ある程度「しっかりやっています」という方に関しては、サイテーション対策を行っていただきたいです。また、「ある程度やっているが、MEOのランキングがあまり上がって来ない」という方に関しても、サイテーション対策を行っていただきたいと思います。

そもそもサイテーションとは何かをお話します。

直訳すると「言及」「引用」という意味です。要するに、Web上に皆さんのビジネス名や名前が話題に上がっているかという事を意味しています。その指標が「サイテーション」になりますが、これをいかに増やしていけるかどうかが、MEO対策において非常に重要になります。

そもそも、MEO対策のローカル検索結果のランキングが決定される仕組みを、Googleがヘルプページで明確に解説をしています。その中で「ランキングはどうやって決定されるのか?」を3つ紹介しており、1つ目が関連性、2つ目が距離、3つ目が視認性の高さと言われています。

3つ目の「視認性の高さ」は「ビジネスの事がどれだけ広く認知されているか」の指標になります。オフライン上で、知名度が高い会社やお店なのか、Web上でどれだけビジネス名や会社名が紹介されているのか、という事が「視認性の高さ」につながっていきます。

よく口コミされている、よくSNSでハッシュタグを付けられて紹介されているなど、人気度や知名度が視認性の高さにつながります。これは、Webサイトでいうところの指名検索です。この指名検索がどれだけされているかも知名度につながります。知名度があるという事は、Web上で会社名やお店の名前を検索されているという事になります。そのため、「視認性の高さ」を上げるためには、指名検索の数も重要になります。

「視認性の高さ」をいかに高めていくかという施策の1つとして「サイテーション対策」というものがあることを、ご理解いただければと思います。

では、実際にサイテーション対策をどう進めていけばよいのか?

まず大事な事は「NAP情報の統一」です。

「NAP情報」とは、「Name」「Adress」「Phone」の頭文字を取ったものが、NAP情報と言われています。Nameは店舗名や会社名、Adressが住所、Phoneが電話番号で、この3つの情報の統一が重要になります。

例えば「栃本商店」というお店があるとします。

この栃本商店が全国に複数ある場合、「栃本商店」だけでは照合ができません。その場合何で照合するかというと、住所と電話番号を元に「この栃本商店は愛知県にある商店なんだな」「この栃本商店は東京にある栃本商店なんだな」と、NAP情報がある事でGoogleが照合して認識できるようになります。色々なサイトやメディアで紹介されて、サイテーションが増えたとしても、どこにあるお店なのかが照合できなかったら評価が紐づきません。

そのため、NAP情報をまずしっかり統一すること。そして、会社名を正しく表記したり、屋号に地域名が入っているか、点の有無など、細かい事ですが表記が統一されているかどうかが重要になります。あとはAdressに関しても、半角全角、番地、建物名などが正式な名前で書かれているかどうかが重要です。

NAP情報が統一されているということが前提ですが、「どうやってサイテーションを獲得して増やしていけばよいのか?」という方法を6つご紹介します。

1つ目の方法は、口コミレビューの獲得です。そのため、口コミレビューの獲得を推進していただきたいです。

他にも「ホットペッパービューティー」や「エキテン」、その他口コミサイトなどで口コミレビューの獲得を促進していくことで、そのお店や会社の事が話題に上がっていくことに繋がります。話題に上がっていく事が、人気度の指標にもなっていきます。

もし、Googleしか出来ていないという方は、Yahoo!や他のポータルサイトでも口コミレビューを書ける場所がありますので、そういったサイトでも口コミレビューを促進していく活動をしていただきたいと思います。

2つ目の方法は、口コミサイトやポータルサイト、まとめサイトなどの「〇〇業でオススメの会社〇選」といった、特集を作られているサイトなどにも掲載していただくことです。

リンクを貼ってもらえるサイトもあれば、貼ってもらえないサイトもありますが、リンクを貼ってもらえればもちろん外部リンクになりますし、仮にリンクを貼ってもらえなくてもサイテーション効果があります。そのため、もし掲載されていない場合は掲載をしていただきたいと思います。

ただ、Googleからあまり評価されていないサイトもあるので、あくまである程度Googleに評価されている、ユーザーもある程度の利用者がいるポータルサイトや口コミサイト、まとめサイトに掲載していただくことが重要です。

3つ目の方法は、SNSアカウントを作って継続的な運用をしていただくことです。まずLINE公式アカウント、Instagram、Facebookページ、X、TikTokなどでアカウントを立ち上げる事。そして、NAP情報を統一させる事、SNSを使って更新や投稿をしてアカウントを育てていく事を行っていただきたいです。SNSを使ってお客様やユーザーとつながっていく事で、そのお客様にも投稿してもらい、話題にあげてもらう事が出来ます。SNSアカウントを持っていなければ、そもそもハッシュタグなどのタグ付けもしてもらえません。お客様が使っているSNSアカウントを中心にしてSNSアカウントを作り、運用をしていただきたいと思います。

4つ目の方法は、SNSのストーリー、リール、投稿で、ハッシュタグやタグ付けをしてもらい、ユーザーから投稿をしてもらうことです。自分たちが投稿・更新することはもちろん、ユーザーからの投稿を促していくことも必要です。これは、マーケティング業界の専門用語で「UGC」と言われるユーザーが作るコンテンツのことです。

ユーザーが発信するコンテンツを促していけるかどうかが、「サイテーションを増やしていく」「知名度を増やしていく」という意味でも効果的であるため、やっていただきたいと思います。

5つ目の方法は、プレスリリースを継続的に配信して、サイテーションされていくサイトを増やしていくという事です。プレス配信のツールがあるため、このようなツールを使っていただく方が効率的です。ニュースサイトや媒体によっては、その媒体が持っているSNSアカウントがあり、そのアカウント内でも投稿をして頂けることがありますので、サイテーション効果が期待できます。そのため、プレスリリースを継続的に配信する事も効果的であると思います。

6つ目の方法は、オフラインの活動や広告、ウェブ広告などで認知度を高めていく広告や施策を行い、指名検索を増やしていく事です。サイテーション効果や視認性を上げていく効果が期待できます。チラシやフリーペーパーなど様々なオフライン広告がありますので、オフライン広告で認知度を高めて、視認性の高さを上げていただくと良いかと思います。

ここまで紹介した6つの方法を行うことで、指名検索が増えて、サイテーション対策につながっていく可能性があるため、今回の内容を踏まえて、ぜひサイテーション対策を強化していただきたいと思います。

こちらの相談事例は、YouTube動画でもご覧いただけます。