ホームページ作成

ホームページに料金を載せるべきなのか?

Q.ホームページに料金を載せるべきでしょうか?また、載せる場合はどこまで載せたら良いでしょうか?

A.はい、載せましょう。ただし、全ての料金を載せる必要はありません。

よく『ホームページに料金を載せた方がいいのか?』『料金を載せる場合、どこまで載せたらいいのか?』『載せなくてもいいのか?』という質問を頂くことがあります。

結論として、料金は載せて頂きたいですが、全部を載せる必要はないと思います。

断定的な言い方や載せ方をしてしまうと、逆にトラブルになってしまう事があるからです。

例えば、物販であれば「この商品はいくらです」と伝えやすいですが、サービス業の場合は、料金が変動する場合があります。

ホームページ制作に関しても、ページ数やデザイン、導入するシステムによって料金が変動してしまいます。

他にも、工務店や士業などの法律系のサービスをされているところは、パッと料金が言いにくいところがあると思います。このような業種やサービスの場合は、断定的な料金の掲載は逆にトラブルになってしまう事があるため、やってはいけない業種であると思います。

では、どのように載せるのが良いか?

1つは「最低限これだけはかかります」と「最低料金」「基本料金」を載せる事です。また、「内容によって料金が変わります」と一言加えたり、どうやって料金が算出されるのかという事を書いておくことも方法です。このやり方1つで、すごく信頼性が上がると思います。

例えば整体院の場合、「コース」「回数券」「会員制度」などを設けていることがありますが、そこまで正直載せる必要はないと思います。特に集客数を増やしていきたいという段階においては、載せる必要はないです。その代わりに「1回の料金がいくらか」ということがしっかり分かれば十分であると思います。

反対に、「集客数は少し制限していきたい」「質の高いお客様だけ集めていきたい」という方に関しては、「回数券」「コース」「会員制度」の紹介をしてもいいと思います。「そういうプランがあるんだ」と理解してくれた上で来てもらえる方なので、そのような方は質が高いお客様です。

例えば会員制度の話をした時に、会員制度があるという認識の上で来て頂いているので、「会員制度あるんですよね。そのつもりでした。」という会話ができることもあります。このようなフェーズによって、戦略的に料金の掲載をして頂くといいと思います。

その他の業種、例えば工務店や不用品回収、清掃業・ハウスクリーニング、リフォーム業では、その時々で料金が変わってしまうと思います。そのため、しっかり説明をして、ヒヤリングをしてからでないと、正しい料金を見積もることができないと思います。

その場合は、『最低料金がこれくらいですよ』『多くのケースでは大体〇〇円〜〇〇円くらいになります』といった幅を書いてあげると親切だと思います。

その中で、例えば施工事例や作業事例で、「このお客様はこんな事をやって〇〇円くらいでした」と伝えてあげるのも手段の1つです。色々な事例を載せておき、それを見たお客さんが「自分もこれくらいの感じだから、だったらこれくらいの料金になりそうだな。」というイメージが持ちやすくなります。ただ、そのイメージとあまりにも乖離がありすぎると、お客さんは不信感を持つこともあります。例えば、「この業者、なんかぼったくろうとしてるな」という印象を持たれてしまったら、そこでおしまいです。

今のwed市場ではいかに透明性を出せるかということが非常に重要になります。

一昔前は、お客様をだますわけではありませんが、安く見せて集客し、あとで高く取るというような手法が結構ありました。今はそういう市場ではなく、「明瞭な料金でやっています」「こういう風に料金は考えて計算しています」など、しっかり料金の透明性をだしていくことが重要です。

もう1つ料金を載せたほうが良い理由が、「相場」があることです。「こういう事をお願いしたらこれくらいの相場になる」という事がネット上に出ています。料金を隠す事自体、時代に合っていないので、まず料金を出すことが前提となります。

どこまで出せばいいのかと悩んだ場合は「最低料金」を出すか、幅を持たせて「大体〇〇円〜〇〇円くらいまででご依頼いただくケースが多いですよ。」「これくらいで施工させていただくケースが多いですよ。」といった書き方で掲載しましょう。

もし、一般的に「高い」と思われてしまうケースの場合は、「価値」を伝えるようにしましょう。心理的には、「料金が高いから嫌」ではなく「価値が分からないから嫌」となっていることが多いです。価値が分かる物・価値がある物に対してはお金を払いたいと皆さん思っているので、高いなら高いなりの理由をホームページで説明をする事も大切です。

説明をきちんとしていないという事がよくあります。『なんでこの料金なのか』『なんでうちは他社よりも高いのか』という事をしっかり書いてあげることで、お客様は納得して依頼してくれるケースもあります。

「安い方がいい」ということは勘違いです。「価値が分かっていないから安い」という判断しかお客様もできていません。安さ以外の違う価値や、判断基準をお客様に伝えることが重要になっていきます。そのため、料金表はもちろんの事、『なぜこの料金なのか』『相場はいくらになるのか』『なぜ相場より高いのか』という事をしっかり載せましょう。

また、事例を載せる時には必ず色々なケースを載せてあげると良いでしょう。

こちらの相談事例は、YouTube動画でもご覧いただけます。