SEO設定の超基本~タイトルタグ、ディスクリプション設定の9つのコツ~

投稿者プロフィール

栃本常善
栃本常善株式会社マーケティング・エッセンシャルズ代表取締役/ローカルWeb集客の専門家
「顧問税理士と同じように中小企業に1人のWebコンサルタントが顧問契約することを当たり前にする」をビジョンにローカルビジネスWeb集客の専門家としてこれまで90業種以上600社超の企業や店舗、個人のWebマーケティングに関与/コンサル未経験から3ヶ月でWebコンサルになれる「Webコンサルタント養成講座」を主宰し、Webコンサルを育成するコンサルタントとしても活動する。

弊社でWebコンサルやSEOに関するアドバイスをさせていただく中で、最初に見直していく部分が「タイトルタグ」と「ディスクリプション」です。

 

※タイトルタグ:約30文字程度の大文字で表示されている検索結果に出てくる見出し

※ディスクリプション:タイトルタグの下の黒字で34行程度で表示されている説明文

 

この「タイトルタグ」と「ディスクリプション」をないがしろにされている方やキーワードを詰め込み過ぎてしまう方がいらっしゃいますが、この基本に関しては10年、15年程前の考え方とは大きく変化している部分があります。

 

以前の考え方からアップデートしていきたい方に向けて、本記事ではこのSEO設定の基本である「タイトルタグ」と「ディスクリプション」の設定のコツについてご紹介します。

SEOにおけるタイトルとディスクリプションの重要性とは?

まず、「タイトル」と「ディスクリプション」がなぜ重要なのかについて説明していきます。

タイトルの設定は、対策したいキーワードで順位を上げるために最低限必要となる作業です。記事の「見出し」と表現されることが多いですが、本棚にある本の「背表紙」と捉えるとさらに分かりやすいかもしれません。

書店や図書館などでは、ジャンル別に本が並べられています。例えば自分が政治経済に関する本を書いていたとします。政治経済に関連するキーワードを本のタイトルに使わなければ、読んでもらいたい人の目に留まることもないし、政治経済の棚に入れてもらえないということも起こるかもしれません。

このように、例えば弁護士事務所が交通事故の示談交渉についてのページを作ったとしても、タイトルに「交通事故」と入れなければ検索になかなか引っかからず、見てほしい人に見てもらうことができないのです。

タイトルとディスクリプションの設定は、検索順位を上げることのほかにクリック率を上げるという役割も持っています。たとえ検索の1ページ目に表示されたとしても、タイトルやディスクリプションが魅力的でなければクリックしてもらえません。検索した人がクリックしたくなる「理由」を、タイトルやディスクリプションに作ってあげる必要があります。先ほどの交通事故の例で言えば、「慰謝料請求率98%」「初回無料相談」など、「それならページを見てみたい」と思わせる言葉が大切なのです。

このように、「検索順位アップ」「クリック率アップ」の2点から、タイトルとディスクリプションの設定はSEOにおいて非常に重要なポイントとなります。ぜひ、この先の「9つのコツ」をお読みいただき、適切な設定をしていきましょう。


 

①対策キーワードはタイトル、ディスクリプションに1個で十分

 

1つ目のコツは、対策キーワードはタイトル、ディスクリプションはそれぞれに1つで十分ということです。

 

「ネット広告 メリット」と検索して出てくる弊社の記事を例に見ていきます。

まず「ネット広告」というワードはタイトルに1つ入っています。



ネット広告メリット

そして、ディスクリプション(説明文)にも「インターネット広告の種類」などとキーワードが、1つ入っている形になっています。設定はこれで十分です。

 

検索順位の決まり方は、設定したキーワードだけではなく、内容が検索する人の意図を満たしているかどうかが重要になります。

 

タイトル設定やディスクリプション設定はそれほど重要ではありませんが、少なくとも一つは見出し代わりに付けておくとよいでしょう。

 

複数あるといいかと言うとそうではなく「タイトルとディスクリプションの分かりやすさ」「検索する人の意図に沿った魅力的な文章になっているか」「タイトルやディスクリプションを見たときにクリックしたくなるか」の方が重要です。

 

近年の傾向では、タイトルとディスクリプションというのは、キーワードの順位を上げるためというより、クリック率を上げていくということの方が重要な要素になっています。

 

②各ページで重複のないタイトルにする

2つ目のコツは、ホームページ内にはさまざまなページがありますが、そのページ毎に重複しないタイトルにすることです。

 

例えると、ページのタイトルやディスクリプションは「さまざまな場所に看板を立てる」イメージです。そして、タイトルが重複してしまうということは、同じ場所に看板を23枚と重ねてしまうイメージです。被ってしまうと後ろの看板は見られなくなってしまいますよね。





 

このように同じ場所に看板を出すのはもったいないので、さまざまなタイトル・説明文の設定をすることにより、重ならないように看板を立てることができます。

 

よって、できる限り複数のページで、重複しないようなタイトル設定をしていきましょう。

 

 

③検索キーワードを盛り込む

3つ目のコツは、ホームページのそれぞれのページに検索キーワードを盛り込むことです。

ページごとに対策したいキーワードは違うと思いますので、それぞれのページに最低限1つは検索キーワードを入れましょう。

 

先ほどの例でお話すると「インターネット広告とは」という記事のほかに、弊社の記事には「インターネット広告の費用相場」に関する記事もあります。

そちらは、タイトルが別のものに変わってきます。

また、SEO対策の費用相場という記事もありますので、そちらはタイトルが「SEO対策の費用相場」がタイトルになっています。

このように、ページごとにタイトルを変えていくことは非常に大切になります。

そのため、検索結果を最低限1つは入れていけるとよいでしょう。

 

 

④重要なキーワードを前の方に埋め込む



キーワード

4つ目のコツとして、重要なキーワードや対策したいキーワードは極力前の方に設定をしてください。

実際に表示される文字数は、30文字前後と言われていますが、設定自体は40文字や50文字でもできます。

しかし、30文字以降の設定は、隠れて表示されなくなってしまいます。

そのため、極力重要なキーワードは前の方に埋め込んでいただけるとよいでしょう。

 

 

⑤文字数は30文字以上を目安に

5つ目のコツとして、文字数は極力30文字以上を目安に設定をしてください。

スマートフォンやパソコンによっても、その時々によっても表示できる文字数は変わります。



タイトル30文字以上


実際の画面を見てみましょう。 タイトルは、パソコンでは23〜29文字程度、スマホでは34文字程度まで表示されています。記事によって表示されている文字数が違うこともわかります。特にスマホでは、思ったよりも長く表示されていると感じた方も多いのではないでしょうか。

記事をクリックしてもらうためには、この表示される文字数を最大限活かしていきたいところです。短く簡潔なタイトルの方がよいのでは?とお思いになる方もいらっしゃるかもしれませんが、それでは他サイトとの差別化が難しくなります。表示が切れても良いので、どんな内容の記事なのか、どんな人に読んでもらいたいのかをしっかりと伝えられるタイトルを作ることが大切です。

最低限、30文字以上に設定するようにしましょう。

 

 

⑥ユーザーの検索意図にマッチさせる

6つ目のコツは、タイトル設定をユーザーの検索意図にマッチするものにすることです。

 

例えば、先ほどのSEO対策やホームページ制作の内容であれば、費用がどれくらいになるのか知りたいというニーズが比較的高いです。

また、ある程度市場の競争が激しいところでは、競合が多くなるため、「○○の選び方」や「○○の費用相場」という検索ワードが増える傾向があります。

 

ユーザーが「比較をしたい」「どうやって業者を選べばよいのかわからない」という思いから検索する場合が多いからです。

 

そのため、検索意図に沿ったコンテンツをWebページで用意していかなければなりません。

そうした観点からも、検索意図に沿ったキーワードを設定することをぜひ意識してみてください。

 

 

⑦競合サイトのページタイトルと被らない

7つ目のコツとして、競合サイトのページタイトルと同じような名前になっていないかということも意識しましょう。

 

同じようなタイトルが並んでしまうと、ユーザーがどちらをクリックして良いか分からなくなってしまいます。

タイトルの時点で差別化されていないと、なかなかクリック率が上がりづらいです。

極力、競合サイトと被らないページタイトルを意識して設定していただくと良いです。

 

競合サイトのタイトルを確認するには、自分が対策したいと考えているキーワードで実際に検索をしてみます。その上位10件くらいを見て、競合がどんなタイトルを設定しているのかを確認します。その上で、競合よりも読者の目を引くようなタイトルを考えていきましょう。

検索結果の上には広告が並んでいますが、これらの広告が使っている表現もチェックすると良いでしょう。広告はお金をかけて出していることもあり、魅力的な表現、読者の気を引きそうな表現を使っていることが多いもの。競合や広告の表現も参考にして、自社のタイトルを磨き上げていきましょう。

 

 

⑧ユーザーにとってのメリットを盛り込む

8つ目は、ユーザーにとってのメリットを盛り込むことです。

 

ユーザーがこの記事やタイトルをクリックすることによって、どのような情報が得られるのか、どのような価値があるのかを簡単に説明文の中に入れてあるとクリックされやすくなります。

 

そのため、ユーザーにとってのメリットを盛り込むことをぜひ取り入れてみてください。

 

メリットは、見込み客の悩みや不安、不満を知らなければ書くことができません。顧客アンケートやインタビューにより、その点をしっかりと理解することが大前提となります。それを踏まえて、商品やサービスの魅力、特徴を打ち出していきます。

具体的なメリットの例としては、以下のようなものがあります。

    • 利便性
    • 「駅徒歩○分」「国道○線沿い」「イオンモール〇〇近く」など、行きやすさ、場所の分かりすさ等はローカルビジネスにとって重要な訴求ポイントとなります。また、「夜○時まで営業」「休日診療」など、営業時間に特色がある場合は入れ込むとよいでしょう。


    • 価格
    • 「カード払い可」「キャッシュレス決済対応」「24回までローン無料」「初回割引」「初回無料体験」など


    • 実績
    • 雑誌や新聞、テレビ等のメディア掲載・出演実績、学歴・職歴、著名人のお客様がいる、講演経験、創業年数、セミナー集客数、Google等の口コミ数や評価平均の高さなど。


    • 人間性
    • 例えば治療院などの場合は、病院の対応と比較されることが多いため「納得するまでご説明」「丁寧なヒアリングが好評」など、親身で丁寧な対応を打ち出すのもよいでしょう。逆にエステなどの美容系は親身・丁寧は当然の接遇とされるので、差別化のポイントとしては弱くなります。


    • 専門性
    • 例えば弁護士なら「離婚専門」「相続専門」、治療院なら「腰痛専門」「産後骨盤矯正専門」、税理士なら強みとする業界を打ち出すなど。


    • 知識・技術力
    • 訴求力のある独自メソッドや商品などがあれば、入れ込みましょう。


    • 設備・システム
    • 他と比較して設備が充実している、珍しい機器を入れている、特徴的なシステムを導入しているなどがあれば、打ち出すとよいでしょう。

 

 

⑨記号で区切って分かりやすくする

最後に、括弧などの記号をタイトルに使っていくこともポイントです。

 

括弧(「」)のほかにも、縦線で区切ったり、波線をつけてみたり、外括弧(【】)を入れたりなど、様々な記号を使うことによって、タイトル設定の目立ち方が変わってきます。

 

よくタイトルに使われる記号には、以下のようなものがあります。

 

  • 「」(かぎ括弧)
  • 『』(二重かぎ括弧)
  • 【】(すみつき括弧)

 

上記3点は、タイトルにおいては強調した箇所や固有名詞などによく使われます。

  • ・(中黒)

 

「JR・名鉄〇〇駅から10分」のように、並列する名詞をつなげる際に用います。「and」の意味合いとなります。

    • !(エクスクラメーションマーク)
    • ?(クエスチョンマーク)

「!」は驚きや強調、「?」は疑問や問いかけの際に用います。呼びかけられている、問いかけられているような感覚を与え、見る人の目に留まりやすくなる効果があります。

他のタイトルを見ていただくと、さまざまな工夫をして記号を上手に使っていることがわかると思いますので、自社のタイトルでもぜひ意識して活用してみてください。

まとめ

今回は、SEO設定の基本の、タイトルタグとディスクリプション設定のコツをお話させていただきました。

これらの対策は、やり方を覚えてしまえば追加費用なく実施できるので、とてもコスパが良いと言えます。

一方で、慣れるまでは勘を掴むのが難しいので、専門家の助言を受けながら上達することをおすすめします。



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